"古参の退職した出版部長は、自らに「この研究所が成果をあげるうえで、どのような貢献ができるか」を問い、「外部の若い科学者たちに、この研究所に興味をもたせ一緒に働く気を起こさせること」としたそうだ。
つまり、研究所のために自らなすべき貢献は、広報誌を使って外部の若い優秀な科学者を集めること、と言うことになる。
一方、後任の出版部長は、この広報誌をプロ仕様の内部向けものにした。このため、それまで読者であった外部の科学者はこの広報誌を読まなくなってしまった。
このように自らの貢献、あるいは成果の先をどこに向けるかで結果は随分違うものとなる。その可能性や拡がり方も違ってくる。
ドラッカーは、「組織の中に成果は存在しない。すべて成果は外にある」と言ったが、違う言い方すれば、成果は『世の中を変えてこそ、意味(価値)がある』と言える。そこを貢献の先に据えることが重要ではないだろうか。" https://yaplog.jp/happpykarate/archive/131