"(前回続き)
ドラッカーによると、ロバート・マクナマラはフォード社では内部管理の人間であったため、政治的な動きが苦手だったと言う。そのため、最初のうちは議会工作を部下たちに任せていた。
ところが、国防長官の仕事には議会の理解と支持が必要であることを知り、自らを駆り立てたとのこと。
つまり、これは過去に経験のない任務やあまり得意ではない仕事であっても自らの貢献を問い、それが自分の「なすべきこと」であるならば「役割」として任務を果たさなくてはいけないこと。
また貢献すべきことが変われば必要に応じて、自らを変化させる必要があることを示す。
(さらに次号へ続く)"
2022年01月28日
2022年01月27日
No.3559プロフェッショナルの条件Part2#3貢献を重視する88L8【以前の仕事で正しかった仕事の仕方をそのまま続けるならば、新しい仕事では、間違った仕事を間違った方法で行うことになるA】P.F.ドラッカー連続投稿世界一 3,559日目(2022年1月27日)感謝!!
"ドラッカーは「もっともよく見られる人事の失敗は、新たに任命された者が、新しい地位の要求に応えて自ら変化していくことができないことにことに起因している」と言う。
このことは、人事異動したらなら新たな任務は三つ領域(直接の成果、価値への取り組み、人材の育成)の貢献のうち、いづれの成果の重要度が高くなったのかを認識しなければならないことを意味する。
アメリカの国防長官としてロバート・マクナマラが大きな成果をあげたのは、「どのような貢献ができるか」を自問したためだったように思われる。しかし実のところ彼は、一九六〇年の秋、ケネディ大統領によってフォード社から引き抜かれ最も難しい閣僚の座につけられたとき、準備ができていなかったと、ドラッカーは述べている。
(次号へ続く)"
このことは、人事異動したらなら新たな任務は三つ領域(直接の成果、価値への取り組み、人材の育成)の貢献のうち、いづれの成果の重要度が高くなったのかを認識しなければならないことを意味する。
アメリカの国防長官としてロバート・マクナマラが大きな成果をあげたのは、「どのような貢献ができるか」を自問したためだったように思われる。しかし実のところ彼は、一九六〇年の秋、ケネディ大統領によってフォード社から引き抜かれ最も難しい閣僚の座につけられたとき、準備ができていなかったと、ドラッカーは述べている。
(次号へ続く)"
2022年01月26日
No.3558プロフェッショナルの条件Part2#3貢献を重視する86F5【直接的な成果が何であるべきかが混乱している状態では、成果は期待しえないA】P.F.ドラッカー連続投稿世界一 3,558日目(2022年1月26日)感謝!!
"ドラッカーは「その一つの例が、イギリス国営航空会社の業績、あるいはその業績不振である。国営航空会社は、第一に、事業として運営されるものとされていた。第二に、イギリスの国家政策および大英連邦の有機的結合の体現として運営されるものとされていた。しかも第三に、現実にはイギリス航空産業を維持するために運営されていた。このように直接的な成果に関してさえ三つも目標があり、事業の運営がそれらによって引き裂かれ、板挟みになっていたのでは、いかなる成果もあげようがなかった」と述べている。
このケースは、直接的な成果目標が複数あったのでは、成果をあげることが困難であることを示している。
しかし、現状は「もちろん直接的な成果といっても、銀行の証券代行部のように誰にも明白なものばかりとは限らない」と言う。
直接の成果がどのような組織でも明白である、とは言えない。また、その答え(直接的な成果は何か?)がすぐに見つかるとも限らない。
このような時は、一度「われわれの事業は何か?」、「われわれの顧客は誰か?」、「顧客の価値は何か?」、「成果は何か?」、「計画は何か?」を検討し、再定義する時期なのかも知れない。
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このケースは、直接的な成果目標が複数あったのでは、成果をあげることが困難であることを示している。
しかし、現状は「もちろん直接的な成果といっても、銀行の証券代行部のように誰にも明白なものばかりとは限らない」と言う。
直接の成果がどのような組織でも明白である、とは言えない。また、その答え(直接的な成果は何か?)がすぐに見つかるとも限らない。
このような時は、一度「われわれの事業は何か?」、「われわれの顧客は誰か?」、「顧客の価値は何か?」、「成果は何か?」、「計画は何か?」を検討し、再定義する時期なのかも知れない。
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