"ドラッカーは、「上方への貢献に焦点を合わせることによって、組織の問題をすべて解決できるわけではない。しかしそうすることで不完全たらざるをえない組織を動かすうえで必要な、仕事とコミュニケーションに対する理解をもたらすことができる」と言う。
人と人が共に働くようになって100年余り。組織社会以前は農民の子は農民、職人の子は職人として働くことが決まっていた。
そのため、何に貢献すべきかもほぼ決まっていた。また、ごく最近まで主人の指示・命令で働く人がほとんどだった。
しかし、現代組織では様々な専門知識やキャリアを持つ人々と共に働き成果をあげなくてはいけない。
労働者は、指示命令がなくとも自発的に働き、互いに同僚の生み出すものを利用することが出来なくては成果をあげることができない。
(次号へ続く)"