つまり、現代で言えば一部の者だけのリストラや一部の者だけの賃金削減は、その組織を分裂させ、組織をかえって腐らせる、という訳だ。
経営者(マネジメント)にとって、恐怖を与えるという最も手軽で最も安易かつ安直なこの方法は、将来に渡って最も重く最も複雑で至難を招く結果に成りかねない。
したがって、この恐怖を与えるという方法は正しいやり方とは言えない。そして、この恐怖といものが消滅しつつある現代、ドラッカーは恐怖に代わる働く人への動機づけに「責任」を与えることをあげている。
(次号へ続く)"
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