2025年04月16日

No.4713非営利組織の経営T#5リーダーであるということ55F2【考えるべきは自らは何をなすべきかであるA】P.F.ドラッカーブログ投稿数世界一 4,713日目(2025年4月16日)Re:感謝‼

(前回続き)

B 自己批判力:失敗から学び、改善を恐れない姿勢
現代のビジネス環境は変化が激しく、失敗は避けられません。重要なのは、言い訳をせずに事実を受け止め、「うまくいかなかった」「間違っていた」「やり直そう」と素直に言える自己批判力です。結果が全てであり、「まあまあ」という曖昧な評価で終わらせず、常に改善を目指す姿勢がリーダーには求められます。

具体例:
事例1: アパレル企業の部門長は、新しい商品の販売戦略が期待した成果を上げられなかった際、「市場調査が不十分だった」「顧客ニーズの理解が甘かった」と率直に認め、チームと共に原因を分析し、早急に改善策を打ち出しました。
事例2: 製造業の工場長は、生産ラインで不良品が発生した際、担当者を責めるのではなく、製造プロセス全体を見直し、「どこに問題があったのか」「再発防止のために何をすべきか」を徹底的に検証しました。

C 客観性:大局観を持ち、個人の感情に左右されない判断力
リーダーは、自身の感情や個人的な評価に捉われることなく、仕事の重要性を最優先に考える客観性が必要です。全体像を把握し、長期的な視点を持って判断を下すことで、組織を正しい方向へと導きます。時には、自身の役割や存在意義を相対的に捉え、冷静に状況を分析する能力も求められます。

具体例:
事例1: 大手企業の経営者は、複数の事業部門の業績を評価する際、個々の担当者との関係性や個人的な感情に左右されることなく、客観的なデータに基づいて判断を下しました。その結果、不採算部門の早期撤退という難しい決断を下し、企業全体の成長に繋げました。
事例2: 研究開発チームのリーダーは、長年取り組んできたプロジェクトが技術的な壁に直面し、中止せざるを得なくなった際、個人的な思い入れを断ち切り、客観的なデータと専門家の意見に基づいて冷静に判断しました。そして、その経験を活かして新たな研究テーマへと方向転換しました。
これらの基本能力を磨き続けることで、リーダーは現代の複雑なビジネス環境においても、チームを成功へと導くことができるでしょう。
posted by 剛 at 05:53| Comment(0) | ドラッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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