
ドラッカーは、「決定を実施に移し成果をあげるには、応々にして関係者が行動や習慣や態度を変えることが必要になる」と言う。
すなわち、ヴェイルの意思決定が成功したのは、ベルの経営管理者が利益やコストによる業績を評価したのではなく、提供したサービスを評価したからである。
もし、評価の基準をサービスの提供としながら、利益やコストによる業績を評価していたのであれば、従業員は身動きが取れなくなる、あるいは利益やコストによる業績を重視したであろう。
したがって、意思決定は評価の基準をこれまでと違うものにしなければ、決定が成果を生むことはないのである。
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